Windows net use コマンド
作成日:
Windows CLI network file-sharing
概要
net use は Windows のコマンドラインツールで、ネットワーク上の共有フォルダやプリンターに接続するために使用します。ドライブレターを割り当てることで、ネットワークリソースをローカルドライブのように扱えます。
基本構文
net use [ドライブレター:] [\\サーバー名\共有名] [/user:ユーザー名] [パスワード] [オプション]
補足: Microsoft の公式構文では
[パスワード] [/user:ユーザー名]の順序も許容されますが、本ドキュメントでは可読性を考慮して/user:の後にパスワードを記述する形式で統一しています。
よく使うコマンド
接続状況の確認
# 現在の接続一覧を表示
net use
# 詳細情報を表示
net use | more
ネットワークドライブの接続
# 基本的な接続(認証プロンプトが表示される)
net use Z: \\server\share
# ユーザー名とパスワードを指定して接続
net use Z: \\server\share /user:domain\username password
# 現在のユーザー資格情報で接続
net use Z: \\server\share /user:%USERNAME%
# パスワードをプロンプトで入力(セキュリティ向上)
net use Z: \\server\share /user:domain\username *
永続的な接続
# 再起動後も接続を維持(永続的)
net use Z: \\server\share /persistent:yes
# 一時的な接続(再起動後は切断)
net use Z: \\server\share /persistent:no
# 今後の接続をデフォルトで永続的にする
net use /persistent:yes
ドライブレターなしの接続
# ドライブレターを割り当てずに接続(UNCパスでアクセス)
net use \\server\share /user:domain\username password
切断
# 特定のドライブを切断
net use Z: /delete
# 特定の共有への接続を切断
net use \\server\share /delete
# すべての接続を切断
net use * /delete
# 確認なしで切断
net use Z: /delete /yes
実践的な使用例
ファイルサーバーへの接続
# 社内ファイルサーバーに接続
net use F: \\fileserver\department /user:CORP\john.doe /persistent:yes
NAS への接続
# NAS の共有フォルダに接続
net use N: \\nas01\backup /user:admin secretpass
別ドメインのサーバーに接続
# 異なるドメインのサーバーに接続
net use X: \\otherserver\data /user:OTHERDOMAIN\username password
バッチファイルでの使用
@echo off
REM 既存の接続があれば切断
net use S: /delete /yes 2>nul
REM 新規接続
net use S: \\server\share /user:domain\user password /persistent:no
if %errorlevel% neq 0 (
echo 接続に失敗しました
exit /b 1
)
echo 接続成功
主要なオプション
| オプション | 説明 |
|---|---|
/user:domain\username | 接続に使用するユーザー名を指定 |
/persistent:yes|no | 接続を永続的にするかどうか |
/delete | 接続を切断 |
/yes | 確認プロンプトをスキップ |
* | パスワードの代わりに使用し、プロンプトで入力 |
エラーコードと対処法
| エラー | 説明 | 対処法 |
|---|---|---|
| システム エラー 5 | アクセスが拒否されました | ユーザー名・パスワードを確認 |
| システム エラー 53 | ネットワーク パスが見つかりません | サーバー名・共有名を確認、ネットワーク接続を確認 |
| システム エラー 67 | ネットワーク名が見つかりません | UNCパスの形式を確認 |
| システム エラー 85 | ローカル デバイス名は既に使用されています | 別のドライブレターを使用 |
| システム エラー 1219 | 同一ユーザーによる複数接続は許可されていません | 既存の接続を切断してから再接続 |
エラー 1219 の解決方法
同じサーバーに異なる資格情報で接続しようとすると発生します。
# 既存の接続をすべて切断
net use \\server /delete /yes
# または、コンピューターを再起動せずに資格情報をクリア
net use * /delete /yes
# その後、新しい資格情報で接続
net use Z: \\server\share /user:newuser password
注意事項
- パスワードをコマンドラインに直接入力すると、コマンド履歴に残る可能性があります。セキュリティを考慮する場合は
*を使用してプロンプト入力を推奨します /persistent:yesで接続した場合、パスワード変更後に接続エラーが発生することがあります- 企業環境では、グループポリシーによってネットワークドライブの使用が制限されている場合があります
関連コマンド
net view- ネットワーク上の共有リソースを表示net share- ローカルコンピューターの共有を管理net session- 現在のセッションを表示